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無用の用

 町で顔見知りの人に遭うと「今日も良い天気ですね。」「暑いですね。」「寒くなってきましたね。」などと、挨拶に昨日とさして変わりばえもしない平凡な天気の話をするのは、日本人独特の習慣のようである。
 それは、当たり障りのない天気の話をしながら「今日も一日よろしくお願いします」という気持ちを伝え合う、奥ゆかしい日本人の暮らしの知恵なのではないだろうか。
 現代は合理性や効率、利便性や経済性ばかりが尊重されるが、私たちの暮らしは、それが有用か否か、便利かどうか、儲かるか否かだけで成り立っている訳ではない。むしろ、一見「無用」に見える伝統行事や四季の風物詩、文化や倫理こそが、人と人との心をつなぎ、私たちの暮らしを心豊かにしてくれるのではないだろうか。

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2015年09月29日 18:39に投稿されたエントリーのページです。

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