« お国柄気質(県民性) | メイン | 苦難福門(くなんふくもん) »

お日さまの子

私は、朝日を見るといつも思い出すことがある。
もう50年以上も前の話だが、私の家の近くに同年代の男の子が住んでいた。
彼の家は、父親が事故でなくなり、母親と祖父の3人暮らしだった。彼の家は決して豊かではなかった。
祖父は寝たきりで、母親が女手一つで朝から晩まで百姓仕事と祖父の世話をしていた。
彼は、朝起きるといつもお日さまに向かって手を合わせて、何かブツブツとお祈りをしていた。
今思うと、いつも家族の幸せを祈っていたのだろう。
やがて祖父が亡くなり、母親も過労のためか病気で亡くなった。そして彼は一人施設へ引き取られて行った。それから何年か後に、彼も施設で亡くなったと聞いた。
私は「彼はお日さまの子になったんだ」と思った。
そして今、時々朝日に向かって(心の中で手を合わせて)家族の幸せを祈っている自分がいる。

About

2015年02月21日 10:10に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「お国柄気質(県民性)」です。

次の投稿は「苦難福門(くなんふくもん)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34