先日、テレビでアメリカのある町でホームレスをしていた貧乏少女が、独学で勉強をしてニューヨークタイムズ社の奨学金を得てハーバード大学を卒業し、今は貧しい子どもたちを支援する仕事をしているという番組を見た。
その番組の中で彼女は「環境が人生を決めるのではない。どんな人間になりたいか、その意思が人生を決めるのだと思います」と語っていた。
私は、40年余り前に田舎の高校を卒業して大阪へ出てきた。そして、アルバイトをしながら弁護士を志して大学(法学部)を卒業した。
だが、結婚して2人の子どもが生まれ、現実の生活の中で弁護士になる夢はいつの間にか遠く彼方へと消えてしまった。
私は、決して自分の人生を後悔している訳ではないが、なぜか懐かしい思いで私の人生を重ね合わせていた。