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2010年12月 アーカイブ

2010年12月21日

人間万事塞翁が馬

かつて、青島幸男(1932-2006 タレント・作家・参議院議員・東京都知事)の小説に「人間万事塞翁が丙午」という小説を読んだことがある。直木賞受賞というので興味があり買って読んだが、小説の内容はあまり記憶に残っていない。ただ難しいタイトルだけが記憶に残っている。
ことわざ辞典によれば、「塞翁が馬とは、人生は吉が凶になったり禍が福になったりと予測不能なものだ」という事のたとえだそうだ。
昔、国境の近くに住んでいた老人(塞翁)の馬が逃げてしまったが、数か月後にこの馬が足の速い馬を連れて戻ってきたの、不幸が転じて幸福となった。ところが、息子がこの馬に乗って落馬して足の骨を折ってしまった。しかし、そのため息子は戦争に行かずにすみ、死なずにすんだ。という故事から生まれた諺だそうだ。
今朝も、6時半ごろ駅前に朝立ちに行ったが、私が予定していた場所には既に先客が立っていた。朝立ちの場所は「早い者勝ち」である。やむなく私は少し離れた場所に立たざるを得なかった。
7時半頃、突然4・5人のグループがやってきて、先客が立っている場所の近くで新築マンションの広告入りのティッシュ配りを始めた。あっと言う間にその場所はティッシュ配りのグループに占領されてしまった感じであった。
離れた場所でその状況を見ていた私は、咄嗟に「塞翁が馬」を思い出していた。

2010年12月30日

母の思い出

今年も雪の季節がやってきた。私はこの季節になるといつも思い出すことがある。
もう50年余りも昔のことである。その頃、我が家は決して裕福ではなかった。秋の稲刈りが終わると、父はいつも都会へ出稼ぎに行っていた。
雪が降りだすと子どもたちはみんな雪の中で遊んだ。裕福な家の子どもは買ってもらった本物のスキーで遊んだ。私たちは自分で竹を割ってスキーを作り、手製のスキーで遊んだ。だが、子ども心に本物のスキーで遊ぶ子どもたちが羨ましかった。
ある時、一度だけ母に「本物のスキーを買って欲しい」と言ったことがある。言っても無駄だとは分かっていた。だが、母は意外に「成績がクラスで5番以内になったら、買ってやってもいいよ」と答えた。当時の私の成績はクラスいつも40人位中の15番前後で、5番はおろか10番以内に入ることも絶対不可能だと思った。恐らく母も同じように思っていたのだろう。
ところが、2学期の通知表を見ると、私の成績はなんとクラスで「2番」になっていたのである。
私は、家に帰り通知表を母に見せると、「3学期も頑張りや」と言っただけで、あとは何も言わなかった。私もスキーのことは何も聞かなかった。
あれから、もう50年あまりが経った。あの時母は本当にスキーのことは忘れていたのだろうか。一度確かめてみたい気がする。だが、4年前に母は88歳で逝ってしまった。いつの日にか、またあの世で母に会った時には聴いてみようと思う。


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