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2009年11月 アーカイブ

2009年11月24日

ブータン王国をご存知ですか。

ブータン王国は、南アジアのインドと中国に挟まれた小さな国である。面積は約47,000k㎡(九州とほぼ同じ)で、約70万人が暮らす世界で唯一のチベット仏教を国教とする農業国である。
このブータン王国は、いま世界中から注目を集めている。それは世界が急激な近代化(欧米化)の進む中で、近代化の速度をコントロールしながら、国民総幸福量(GNH)をいう概念を前面に立てて、環境政策や伝統文化の保護に取り組んでいるからである。
「国民総幸福量」という概念は、前国王ジグミ・シンゲ・ワンチョクが「国民総生産(GNP)で示されるような金銭的・物質的豊かさを求めるのではなく、精神的な豊かさ、つまり国民全体の幸福を目指すべきだとする考え方から国是と定めたものである。
そして、2007年にブータン政府が行った国政調査では、「あなたは今幸せですか」との問いに対して9割が「幸福」と回答したと言われる。
また、日本との関係で次のような有名な話が残っている。
1989年2月24日、34歳のジグミ・シンゲ・ワンチュク国王が昭和天皇の大喪の礼参列のため、民族衣装「ゴ」の礼服姿で、数人の供を連れて来日した。他の国の首脳の多くが、日本から経済的な協力を得るために葬儀の前後に日本政府首脳と会談した。しかし、ブータン国王はこうした「弔問外交」を行わず、大喪の礼に出席して帰国した。新聞記者が理由を尋ねると、国王は「日本国天皇への弔意を示しに来たのであって、日本に金を無心しに来たのではありません」と答えたという。

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