« あなたは「雨」が好きですか。 | メイン | トイレ掃除は「心磨き」 »

「全国学力テスト」に思う。

文部科学省は27日、全国の小学6年生と中学3年生を対象に、今年4月に実施した3回目の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を発表した。
全国学力調査では、国語と算数・数学について、基礎的な知識を問うA問題と知識を活用する力をみるB問題とが出題された。その結果は、今年も全国的に「基礎的な知識を問う問題には答えられるが、応用問題には弱い」という傾向がはっきり現れた。
都道府県別の公立校の平均正答率をみると、各教科、小、中学校とも今年も秋田県、福井県、富山県などが上位に来ている。下位層では今年も沖縄県、北海道、高知県などが目立った。
一方、児童生徒の生活習慣、学習環境の調査では、まじめに勉強し、規則正しい生活を送る「よい子」が増えていることも判った。「携帯電話で通話やメールをほぼ毎日している」子どもの割合も若干下がった。また「朝食を食べる」「学校に行く前に持ち物を確認している」「新聞やテレビのニュースに関心がある」子どもが増える傾向にあることも判った。ただ、これらの習慣を「する」子どもほど正答率が高い傾向は、過去2回の調査と同じであった。
さて、過去2回の大阪府下の公立校の成績が全国平均を大きく下回り、昨秋から反復学習や放課後学習の導入など矢継ぎ早の「教育改革」を打ち出した橋下知事であったが、今年の結果は果たしてどうであったか。結果は小学校は若干平均に近づいたものの、残念ながら中学校では国語A・Bとも47都道府県中46位、数学Aは44位、数学Bは46位と今年も最下位グループを脱することはできなかった。これに対して橋下知事は出張先のバンコクで記者会見をし「自治体(市町村)の首長の責任を厳しく問う」とし、「必要があれば人事権や予算権を行使する」と語ったと言われる。
橋下知事の意見は別として、私は大阪の子どもたちの学力が全国平均に比べて低迷しているのは、何も自治体(市町村)の首長や教育委員会、学校の先生方だけの責任ではないと思う。あえて言えば、一番の原因は「大阪の風土(生活環境)」ではないかと思っている。「いい加減さを認めてしまう風土」「規則や約束ごとに甘い風土」が子どもたちの学力に現れているのではないかと思っている。
子どもたちが乱れた服装で登校しても、遅刻をしても、何の関心も示さない家族や地域の人たち。制服が乱れていても、たびたび遅刻をしても厳しく対処しない学校。子どもたちの起床が遅くても厳しく言わない保護者。弁当を作らず、お金を渡してコンビニでお昼を買うように勧める保護者たち。こんな環境の下で果たして子どもたちの学力は向上するだろうか。
もし、本当に子どもたちの学力の向上を目指すなら、まず家庭と学校と地域が一体となって「道徳を大切にする社会」「規則や約束事に厳しい風土づくり」から始めなくてはならないのではないだろうか。

About

2009年08月28日 17:54に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「あなたは「雨」が好きですか。」です。

次の投稿は「トイレ掃除は「心磨き」」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34