一つの言葉
一つの言葉でけんかして 一つの言葉で仲直り
一つの言葉で頭が下がり 一つの言葉で心が痛む
一つの言葉で楽しく笑い 一つの言葉で泣かされる
一つの言葉はそれぞれに 一つの心をもっている
きれいな言葉はきれいな心 優しい言葉は優しい心
一つの言葉を大切に 一つの言葉を美しく
この詩の作者は誰なのかは、はっきりしません。北原白秋だと言う人もいるようですが、白秋には同じタイトルの別の詩があるので、どうやら違うようです。映画「男はつらいよ」の中での寅さんのセリフや葛飾柴又のお店のセットにも登場していようです。また、映画評論家・淀川長治さんの「好きな言葉」にも出ていますし、宗教家・伊奈教雄さんの「風の声・竹の声」の中にも出てくるようです。いずれにしても、心を優しく包んでくれるような良い詩です。
最近若者たちの中で「ウザイ(うっとうしい)」「キモイ(気持ち悪い)」などの言葉がよく使われているようですが、どんな心で言葉を発し、相手はどんな心で言葉を受け止めるか・・・。そんな若者たちに是非この詩を聞かせてやりたいものです。
そして、私たち自身も「一つの言葉には、それぞれ一つの心がある」ことを心に銘じて、一つひとつの言葉を大切にしたいものです。