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「もし感謝の気持ちがあったら、自分の子や孫に返してやりなさい」

35年前の昭和48(1973)年3月3日に私ども夫婦は結婚式を挙げた。新婚旅行より帰ってから大学の卒業式(3月10日)に行ったので、私にとっては「学生結婚」ということになる。今から考えると、私の両親はともかくとして、家内の両親はよくも二人の結婚を許してくれたものである。
当時、私は北陸の片田舎から出てきて、法律事務所で働きながら弁護士をめざして司法試験に挑戦する苦学生(?)であった。そんな私が縁あって家内と知り合い、学生結婚することになったのである。
最初は反対していた家内の両親も、私の恩師(事務所の弁護士)の「山崎君は将来必ず立派な弁護士になる人だから」との仲人口に騙されて、最後は二人の結婚を許してくれた。-結果的に、私は司法試験をクリアすることができず、約束を果たせなかったことを家内の両親に申し訳なく思っている-
当時、家内はすでに短大を卒業して、公立幼稚園の教諭をしていた。家内の両親は二人とも楽観的な人で「一人扶ちは食えなくても、二人扶ちは何とか食えるもんだから」と言って二人の生活を黙って見守ってくれていた。その後長女が生まれ、長女が少し弱かったこともあって、家内は仕事を辞めて専業主婦となった。実際には、私の知らないところで、両親がかなりの援助をして私たちの生活を支えてくれていたのだと思う。
ある時、私が義母に「お父さん、お母さんにお世話にばかりなって、何の恩返しもできなくて・・・・」と言ったことがある。その時、義母は「そんなこと気にしなくても良い。もし私たちに対して感謝の気持ちがあるのなら、将来、自分たちの子や孫に返してやりなさい」と優しく答えてくれたたことを今でも覚えている。
あれから、もう何年経っただろうか。家内の両親は二人共もうこの世にはいない。入れ替わりに私たちが孫のいる年齢になった。
果たして、両親からいただいたご恩のほんの一部でも子や孫に返しているだろうか。


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2008年01月16日 11:01に投稿されたエントリーのページです。

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